病院の中庭です。春には一面タンポポの花が咲きます。当医局が「お花畑」状態という意味ではありません。念のため。

2011年4月16日土曜日

かっとび中年スキーヤー H

あっという間に’10~’11スキーシーズン終了してしまいました。今シーズンは8回しかスキー場に足を運べませんでした。年々体力と気力の低下は否めません。スキー用の根性は早朝ゴルフでは鍛えきれないものです。
十勝平野のほぼ真ん中に居住し、主だったスキー場までは大体車で1時間かかります。糠平、トマム、サホロと大きなスキー場がそろっています。初心者には嵐山が手ごろで良いですね。でも地震と原発事故で海外客が来シーズンも来てくれるのか地元住民として心配になります。
ホームゲレンデはサホロの第8リフト横です。30度超のコブ、不整地をまっすぐ滑り降りるのが大好きです。お客が少ないのでゲレンデは空いていて、ガンガン飛ばせるし、ゴンドラ・リフトはほとんど待たずに乗り回せます。でも体力が続かない。4時間券を買っても3時間で膝が震えてきてダウンです。これまで右鎖骨骨折(疑い)、右膝靱帯損傷、右足関節靱帯損傷、大腿部肉離れ2回等々の怪我を繰り返していますが懲りることはありません。妻の「年なんだから」という忠告にも耳を貸しません。スキーはいいですよ。ガンガンスピード出して、目一杯突っ込んで、イヤッホーなんて調子で転げまくっています。日常の診療でもゴルフでも無茶するな、落ち着けと自制してばかりで、もやもやは溜まりっぱなし。でもスキー場では切れまくっています。まあそれでも、今シーズンは大きな怪我もなく終了しました。なんとなく突っ込み不足で物足りない?
サホロの頂上から見る広大な十勝平野、糠平の真っ白に凍った湖と東大雪連峰等の景色は素敵です。スキー場帰りに温泉に浸かるのも極楽気分です。糠平は温泉街、サホロの帰りは芽室町の川北温泉とそばがお勧めです。十勝はスキーシーズンとゴルフシーズンの狭間の期間が秋も春も1ヶ月半ぐらいで短いのが良いですね。昔はスキー好きの同僚が代わる代わるいましたが(なぜか本州出身の医師にスキー好きが多い)、この数年は一人で滑りこむことがほとんどです。疲れ果てて温泉に立ち寄ることもできません。スキー&温泉を愛する仲間を求めています。できれば車の運転代行できる人歓迎。

2011年4月11日月曜日

医局スタッフOより~震災派遣

この度、東北関東大震災において被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。
今回の地震で多くの方々からメンタルケアの重要性が叫ばれ、精神科医に大きな期待が寄せられています。精神科医にとっては病院という場から離れて地域の中での健康回復とは何かという問題が問われるとともに積極的な関わりが求められていると感じます。
「健康」の定義は、WHO憲章の改定案では
「完全な肉体的(physical)、精神的(mental)Spiritual及び社会的(social)福祉のDynamicな状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。」
"Health is a dynamic state of complete physical, mental, spiritual and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity."
と定義されています。
WHOではスピリチュアルに関する議論がいまだに解決されないままになっていますが、現実の場面では今回の被災者の不条理な体験が示しているとおり、健康への回復を望むとしたら、スピリチュアルな問題を無視する訳には行きません。
精神科医は、被災者に対して精神的問題だけに対処するのではなく、スピリチュアルな問題も地域の中でより一層取り扱わないとならない現状にあります。そして、自ら赴き1人でも多くの被災者の存在を認める出会いが求められているように思います。
当院からも東北に心のケアチームまた医療救護班が交替で派遣されています。それぞれ1週間程度の活動でありますが、スピリチュアルという点で何をすべきか考えながら、医療とともに被災者の孤立感をいくらかでも緩和する活動が望まれているように思っています。