病院の中庭です。春には一面タンポポの花が咲きます。当医局が「お花畑」状態という意味ではありません。念のため。

2013年9月12日木曜日

当院の臨床研修プログラム

ブログ管理担当のまさぞうです。

来春から研修医の先生が1名入職されることになりました。
来年度の当院の主な臨床研修プログラムは以下の通りです。

●精神医学全般
UpToDateをテキストに、世界最新の精神医学について学ぶ。
→UpToDateは世界的に定評のあるオンラインの臨床医学データベースです。
各分野の権威が膨大な数の最新論文をフォローし、
それをもとに最新最善の診療指針を提供してくれます。
残念ながら現時点では記事本体の日本語版はなく、
精神科分野のサービスも最近できたばかりのため、
国内の精神科でこれを使って教育を行っているところは
そう多くないと思われます。
もともとはアメリカで作られたツールであり、
推奨されている薬も米国基準です。
このため日本でそのまま適用するのは難しい部分もありますが、
現在の日本の臨床精神医学の流れは、
アメリカから始まったものが何年後かに日本に導入される、
というパターンなので(DSM-5をみれば分かりますね)、
アメリカの最新のスタンダードを勉強しておけば将来必ず役に立つでしょう。

●精神科医のための臨床身体医学
「小テストで学ぶフィジカルアセスメント」
「Dr.ウィリス ベッドサイド診断」などをテキストに、
精神科臨床の現場で必要な内科系臨床診断学の基礎を学ぶ。
→必ずしも検査・処置の設備が充実しているとはいえない精神科医療機関で、
緊急に身体合併症の診断・治療にあたらなければならない場面もあります。
病歴と身体所見をもとにベッドサイドで診断を下し、
必要な初期治療を行う技術を教えられる病院は多くありません。
当院では精神科臨床でよく遭遇する身体疾患に対して
ベッドサイドでどうアプローチすべきか、
その基本を学ぶことができます。

●大人の発達障害治療プログラム
当院では全国に先駆けて
「大人の発達障害入院治療プログラム」を開発・運用しており、
おとなの発達障害の診断と治療について学ぶことができます。

●定期外来尿検査を用いた覚醒剤依存症治療プログラム
臨床現場で治療に難渋する覚醒剤依存症患者に対して、
非専門医でも対応可能とする方法を学べます。

●精神科臨床論文の作成指導
日本語の精神科臨床論文については発表実績があり、指導可能です。
(筆頭著者として東端憲仁、枝雅俊で検索してください。)

常勤医・研修医はまだ募集しております。
よき精神科臨床医になりたいという先生方の御応募をお待ちしております。

2013年9月1日日曜日

夏休み

 8月も終わり、本州では多くの学校で今日が夏休み最後の日で、夏休みの宿題に追われているひとも多いでしょう。しかし北海道ではお盆開けには夏休みが終わって、とっくに学校も始まってますので、そのあたりは高校(+予備校)まで横浜にいた自分としては、今でも感覚的にピンと来ない感じがします。しかしすでに秋の気配がただよい、テレビではスタッドレスタイヤや除雪機のCMが流れているのをみると、夏どころかもう冬がきてしまう感じになり、納得せざるを得ない部分もあります。  医局ではみな時期をずらして夏休みをとっています(公務員なので、7~9月に夏休みが取得できます)。わたしは9月に夏休みをとって、子供を連れて東京方面の旅行を計画中。スカイツリーや、子供がドラえもん大好きなので、川崎にある藤子不二夫ミュージアムなどを検討中。アニメのドラえもんは、自分が見ていた当時とは絵も声も変わっていて、当初はかなりの違和感をおぼえましたが、子供と一緒にみているうちに慣れるもんなんですねえ。ドラえもんの声は大山のぶ代以外にないだろう、と思ってましたが…。 (医局員S)