病院の中庭です。春には一面タンポポの花が咲きます。当医局が「お花畑」状態という意味ではありません。念のため。

2015年2月8日日曜日

G.C.ウィリス先生の日本語HP

ブログ管理担当のまさぞうです。

このブログでも何度もとりあげている、
カナダ人内科医G.C.ウィリス先生(1923~2012)の
日本語ホームページが出来上がりました。
https://sites.google.com/site/virtualclinicofdrgcwillis/home/japanese

動脈硬化とビタミンCに関する仕事についても紹介しています。
大先生はこの研究業績で
1953年にカナダの内科系最優秀研究賞を受賞されました。
「動脈硬化の原因は高脂血症ではなく、高血圧による血管壁の損傷であり、
それはビタミンCで治療できる」
ということを動物実験と臨床試験で完璧に証明しています。
当時は果物会社から非常に魅力的な研究支援の申し出があったそうですが、
先生は中国にキリスト教伝道に行くからと断ったのだそうです。

後に同じ
「動脈硬化の原因は血管壁の損傷である」
というテーマで他の研究者がノーベル医学賞を受賞したとき、
ウィリス先生は
「もし私が受賞していたら、今よりも傲慢な性格になってしまっていただろう」
と言ったとか…。

大先生によれば
「ビタミンCの研究は何十年かの周期で繰り返し流行する」
とのことで、またそろそろ流行の時期に来ているかもしれません。

論文中に
「マウス、ラット、ウサギ、ニワトリなどの実験動物とは異なり、
ギニアピッグはビタミンCを体内で合成できない」
というくだりがあります。

私は以前御家族から、大先生は自宅で「ギニアピッグ」を飼育して
実験に使っていたと聞き、
庭に大きな豚小屋を作っている情景を想像していましたが、
今回、ギニアピッグが日本でいうモルモットであることを初めて知りました。
まあブタよりは飼いやすいでしょうけれど、
それでも自宅で飼育した動物で実験・研究を行うとは、
恐るべき研究者魂です。

それだけの業績をなげうって、
アジア奥地での伝道医療に献身するというのは、
普通の日本人にはできない発想ですね。
そのレベルの頭脳をもってへき地医療に赴いたからこそ、
病歴と身体所見だけで9割以上診断できる、
という臨床医として究極の境地に到達されたのでしょう。

私なんかは大先生の知識・技術の5%くらいしか使えていないですけど、
それでもビタミンCは毎日服用させていただいております、ハイ。

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